【セイムスの薬剤師はきつい?】元社員に聞いた仕事・年収・働きやすさのリアル
ドラッグセイムス(株式会社富士薬品)への就職や転職を考えるとき、求人票や企業の公式情報だけでは「実際の働き方」までは見えてきません。

ドラッグセイムスってドラッグストア側が強いイメージだけど、調剤併設店の働き方って実際どうなんだろう?
そこで本記事では、ドラッグセイムスで薬剤師として勤務していた薬剤師に、仕事内容・残業・年収・評価制度まで率直にインタビューしました。
ドラッグセイムスへの就職、転職を考えている薬剤師はぜひ最後までお読みください。
※本記事はあくまで1名の個人的な体験談であり、ドラッグセイムス(富士薬品)全体を評価・断定するものではありません。勤務時期、勤務場所によっても異なるため一例としてお読みください。
※当サイトがクラウドワークスで独自調査した匿名インタビューの結果となります。
基本情報
今回お話をお聞きした薬剤師の方の基本情報は以下の通りです。
・雇用形態:正社員
・薬剤師歴:6年
・年代:30代前半
・勤務時期:2020年〜2023年
まずは仕事内容についてみていきましょう。
仕事内容について
ドラッグセイムスでの仕事内容を教えてください

調剤、OTC、他店舗応援(月の半分程度)などです。
調剤・OTCのバランスはどうでしたか?

OTC対応は必要に応じて行いましたが、基本的には調剤薬局がメインでした(要指導・第一類以外の販売等はドラッグストアの従業員の担当)。
1日の仕事の流れを簡単に教えてください

店舗の開店準備(開けのシフトの場合)→服薬or調剤業務、卸からの納品、検品作業、OTC販売→お昼休憩は交代で入る→服薬指導or調剤(午後は処方の来ない側がメインで行う)、施設業務(予製作り&お届け)、卸からの納品、検品作業、OTC販売→店舗の閉店業務(閉めのシフトの場合)という流れでした。
勤務していた店舗での処方箋枚数と人員体制を教えてください

1日150枚+施設30名程度/薬剤師常勤6名(1年目が3名)、パート1名、事務2名。
別の店舗では1日100枚/薬剤師3名、パート2名、時短の事務1名、パートの事務1名でした。

新人が多めの体制だとどうしても他の人が忙しくなってしまいます。
薬剤師一人当たりの処方箋枚数もチェーン薬局、ドラッグストアの中だと少なくはないかもしれません。
働きやすさについて
残業はどのくらいありましたか?

残業は数時間程度です。
残業が多い店舗はボーナスに影響するため、昼休みを延長したり、可能な日は出勤・退勤時間をずらしたりして調整していました。
忙しさについて、実際にはどう感じましたか?

忙しい時間はあっという間に過ぎたので、暇な店舗よりは良いと感じました。
1人店舗の応援の際には処方箋業務とOTC販売・相談の両方を同時にしなければならない時や、昼休憩がほとんど取れない時があったりしたので、その点は不満に思っていました。
希望休や有休の取りやすさはどうでしたか?

マネージャーや店長によって異なりますが、公休を取っていない人がいたエリアでは有休は取りにくかったです。
希望休は1ヶ月2回までと決められていたため、予定を立てにくかったです。
応援勤務や異動の頻度はどうでしたか?

応援は月の半分程度(住んでいる場所が好アクセスだったため)、異動は新人は1〜2年ごとにありましたが、場所も調剤単独orOTC併設等の希望を一応聞いてくれました。
職場の人間関係や雰囲気はどうでしたか?

エリアやマネージャーによって異なりますが、都内は応援や異動がしやすいため風通しが良く、比較的良い雰囲気の店舗が多かったです。
都会から少し離れた店舗は、近場に住んでる人が長く勤務していることが多いため、風通しが悪く人間関係や雰囲気は閉塞的な印象がありました。
年収・待遇・評価制度について
年収推移について教えてください

新卒入社時は年収500万円台、管理薬剤師になって年12万円(月1万円)の手当てが年収に追加されます。
3年間勤務して新卒入社時から基本給が月に約1万円上がる程度の昇給です。
キャリア・役職ごとの年収・手当の推移について教えてください

管理薬剤師は普通の社員の給与+1万円の手当てがつきました。
ここから先は人に聞いた話のため推測ですが、薬局長は年収600万円程度で残業代はゼロ、エリアマネージャーで年収700万円もらえるかどうかで、残業代はゼロだそうです。
給与や待遇への満足度を教えてください

やや満足です。(5段階中4の評価)
給与・賞与・昇給・評価制度について感じたことを教えてください

新卒入社から給与はほぼ変わらないため、新卒にとっては好条件です。
年数を重ねるにつれて、新卒とあまり変わらない給料で仕事量が増えるため不公平と感じました。
また、3年間毎年試験を受けて、全て合格で現状の年収維持。1つでも不合格があれば年収が下がるという制度ができたことに不満を感じました。
評価制度についてどう感じましたか?

自分で評価をつけた後に薬局長やエリアマネージャー、さらに上の人が評価しているシステムです。
薬局長とエリアマネージャーがどんなに良い評価をしても、A評価●%、B評価●%、と人数が決まっているため、最終的には評価がほぼ全員同じになり、評価制度はほぼないようなものだと感じました。
子育て・ライフイベントとの両立について
出産や子育てをしていくうえで、働きやすい職場だと思いますか?

パートという選択肢はありませんと言われてしまうため、時短になるしかないと複数人から聞きました。
また、自身も時短勤務でも定時に帰ることができない店舗に所属していたため、子育てには向いてないと感じました。
産前産後休暇・育児休暇・男性育休は取りやすい仕組みでしたか?

女性の産前産後、育児休暇は規則通りに取得できていましたが、男性の育児休暇をとっている人の話は聞いたことがないため、取得している人はほぼいなかったと推測します。
研修・ノルマ、目標について
新入社員研修、キャリア採用研修の充実度を教えてください

新入社員研修の内容は充実していましたが、コロナ禍での入社で全てリモートでの参加だったため、通常よりも充実度は低いと感じました。
キャリア採用研修は新入社員研修ほどではないですが、各役職向けに頻繁に行われている印象です。
ノルマや課せられた目標はありましたか?

かかりつけ件数や在宅・施設は課せられた目標がありました。
OTCや物販は各店舗で順位をつけられたことがあったと記憶しています
セイムスの良かった点・大変だった点について
セイムスで働いて良かった点を教えてください

新卒での入社だったため、ドラッグストアでの働き方が普通だという認識が身につきました。
初めにハードな思いをしたことで、調剤薬局に転職した今の働き方はとても楽に感じられています。
特にセイムスは年間休日が少ない点、マルチタスクを求められる点が調剤薬局に転職してからハードだと気付きました。
また、調剤薬局でOTCの販売をしていなくても、患者からOTCについて聞かれることは多々あるため、ドラッグストアで身についた知識が役立っていると感じることが多いです。
セイムスで働いて大変だった点を教えてください

ドラッグストアは調剤だけでなくOTC販売を行わなければならないため、一包化の最中にOTCに呼ばれる等、マルチタスク能力を求められる点が大変でした。
新卒で入社して半年で1人店舗への応援が始まり、薬剤師スキルがまだ身についていないにも関わらず、上記のマルチタスクを求められる点や、何か不明な点があっても聞く相手が誰もいない状況が働き始めのうちは怖かったです。
面の処方箋受付が主だったため、様々な病院から様々な処方箋を受付しなければならない点も、1人店舗の際には大変でした。
入社前・転職前に知っておきたかったことはありますか?

新卒入社だったため、昇給についてや年間休暇の多い少ないの基準、休みやすさについては知っておきたかったです。
また、住宅補助が出ると聞いていましたが、実家から一人暮らしの距離によっては補助が出ないことがあるという点を知っておきたかったです。
セイムスの就職先、転職先としての評価について
セイムスは薬剤師の転職先としておすすめできますか?

条件が合えばおすすめです。(5段階中4の評価)
その理由を教えてください

年間休暇が少なく定時には帰れないことも多いため、私生活の予定を立てづらく、ワークライフバランスを求めている人には向いていませんが、処方箋だけではなくOTCにも興味があったり、忙しくしている間にお金を稼ぎたい人にはおすすめだと思いました。
セイムスに向いている薬剤師はどんな人だと思いますか?

OTCの知識を身につけたり、様々な科目の処方箋を応需したい等の向上心がある人には向いていると思います。
調剤薬局よりは年収が高い傾向にあるため、とにかくお金を稼ぎたい人にも向いていると思います。
また、例えば結婚相手が全国転勤が必要な職業の場合にも、セイムスという屋号にこだわらなければ系列店が全国にあるため、異動希望を出せば、転職することなく一緒についていくことができるため向いていると思います。
セイムスに向いていない薬剤師はどんな人だと思いますか?

年間休暇が少なく希望休や有休が取りづらい店舗もあるため、予定を立てづらく、ワークライフバランスを求めている人には向いていないと思います。
また、一人一人の患者の話をじっくり聞いてその要望に応じてあげたり、地域に密着して親しみやすい薬剤師になりたいなど一人一人時間をかけてじっくり向き合いたい人には向いていないと思います。
患者と向き合うというよりも、数多くの患者をいかにさばいて回していくかというスキルが必要なため、一人の患者にかけられる時間が少ないからです。
最後に、セイムスへの転職を考えている薬剤師に伝えたいことを教えてください

他のドラッグストアからの転職であれば、自分の希望しない全国転勤はほぼない点やドラッグストアの品出しをする必要がない点で満足できる人もいると思います。
調剤薬局からの転職(ドラッグストア未経験)は、ハードに感じる人がほとんどだと思います。
門前の病院というスタイルがほぼなく面の処方箋がメインのため、門前との暗黙のルールのようなものがなくやりにくく感じる人もいると思います。
また、調剤・投薬中でも関係なくOTC販売・相談を依頼されるため、優先順位をつけながらそれぞれに対処する能力が必要です。
そのため、調剤薬局よりも業務量が増えると感じる人が多いと思います。
ここまでドラッグセイムスで実際に働いていた薬剤師の方にインタビューを行ってきました。
もちろん、転職は経験やスキルによって応募者ごとに提示される条件が異なります。また、店舗によって忙しさや人員体制に差がある可能性があります。
応募前には、配属候補エリアの応援頻度、1人薬剤師の有無、残業時間、勤務コースごとの働き方を確認しておくことが大切です。
自分で確認しにくい情報は、薬剤師専門の転職エージェント経由で聞いてみるのも良いでしょう。

まとめ:ドラッグセイムスへの転職は「会社の数字」と「現場の声」の両方で判断しよう
本記事ではドラッグセイムス(富士薬品)に実際に勤務していた薬剤師の方に、リアルな職場環境についてインタビューをしてきました。
もちろん、働いていた時期や場所、上長などにより異なることもあります。
自分自身の働くエリアの雰囲気や最新の状況について転職エージェント経由で聞くことや、実際に店舗に行ってみることも良いかもしれません。
お薬屋の金融ゼミでは、会社の公開情報と従業員のリアルな声の両方から企業を分析しています。
この記事が皆様の参考になれば幸いです。
※本記事はあくまで1名の個人的な体験談であり、ドラッグセイムス(富士薬品)全体を評価・断定するものではありません。
