信託報酬(しんたくほうしゅう)とは?【投資初心者の薬剤師が読むべき用語集】
このページでは信託報酬(しんたくほうしゅう)について解説します。
信託報酬の定義
信託報酬とは、投資信託を運用・管理するために投資家が支払う手数料のことです。
運用管理費用とも呼びます。
ユーザーから見た信託報酬
信託報酬は投資信託の純資産総額に対して年率で設定されており、日割りで毎日自動的に差し引かれます。

投資信託の運用の他にも基準価額の算出や、目論見書の作成などさまざまな場面で人件費等がかかってきます。その会社や人たちに支払う対価ですね。
例えば信託報酬が年率1.0%の投資信託に100万円投資した場合、年間で約1万円の手数料がかかります。
得をしても損をしても関係なく毎年かかる費用のため、なるべく低く抑えた方が総合してリターンが大きくなります。
一般的にインデックスファンドの方がアクティブファンドより信託報酬が低くなる特徴があります。
そのため当サイトではインデックスファンド投資をおすすめしています。
信託報酬の具体例【eMAXISSlim 全世界株式(オール・カントリー)の信託報酬】
eMAXISSlim 全世界株式(オール・カントリー)の信託報酬は約年率0.05775%です。
100万円投資していて年間で約577円しかかからないのです。
この低コストの理由として会社の企業努力はもちろん、委託会社(運用会社)が三菱UFJアセットマネジメント株式会社、受託会社(信託銀行)が三菱UFJ信託銀行株式会社となっていることも理由に挙げられます。

分散の効いた投資信託にこれだけの低コストで投資できることは非常に魅力的ですね。
投資信託の仕組みについてはこちらをご覧ください。
信託報酬は目論見書などで必ず確認
信託報酬は目論見書やファンドのサイトに記載されています。
「信託報酬が安い=良い投資信託」、「信託報酬が高い=悪い投資信託」とは限らないという点が重要です。
自分自身に合っている投資信託なのか、合っていたとして信託報酬が高すぎないかなど、投資信託を購入前に必ず確認をしてから購入をしましょう。

薬局でも患者さんにとって基本料が安い薬局が良い薬局、高い薬局が悪い薬局とは限らないでしょう。しっかり自分自身で選ぶことが大事です。
まとめ
信託報酬は長期投資で無視できない重要なコストです。
低コストを意識しつつ、自分の目的に合ったファンドで賢く資産形成を始めてみてください。