【人間関係で悩む若手薬剤師必見】「薬局長がうざい」「どうしても合わない同僚がいる」職場の対処法4選

職場の人間関係—特に20代の若手薬剤師にとっては悩みの種になってはいないでしょうか?
薬剤師として働き始めて2、3年目、専門知識を活かして患者さんの役に立てる仕事にやりがいを感じる一方で、最近は職場に行くのが憂鬱ということもあると思います。
「薬局長が理不尽すぎる」「先輩薬剤師が厳しすぎて萎縮してしまう」「事務スタッフとの連携がうまくいかない」など、様々な人間関係の課題に直面することでしょう。
私自身もさまざまな人間関係に悩まされ、明日休みだったらいいのにと思ったことも少なくありません。
今記事では、若手の頃に悩んでいながらも薬剤師を続け、薬局長も経験している私が、「薬局長がうざい」「どうしても合わない同僚がいる」時の対処法4選をお伝えします。
この記事を読むことで、薬局の人間関係で悩んでいる時の対処法がわかります。
一人でも人間関係で悩む薬剤師が減らせるよう、今まで培ってきた経験や考え方をまとめましたので、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
薬局の人間関係で悩んでいる時の対処法
はじめに結論を申し上げます。
薬局の人間関係で悩んでいる時の対処法は
・さらに上の立場の上司やハラスメント窓口に相談して異動をさせてもらう
・自身のストレスにならないように受け流し、人員が変わるまで耐える
・お金を貯めて、投資をすることで精神的に追い詰められる前に辞められる準備をしておく
・すぐに転職はしないけれども、転職サイトに申し込み、いつでも職場を変えられる状況を作っておく
です。

人間関係で悩んでいるのにお金?転職はわかるけどすぐに転職しないのに登録?なんで?
自分の手に人生の選択肢を持っておくことが重要だからです。
そもそも人間関係で悩む薬局ってどういう薬局なのでしょうか?
人間関係で問題が出る薬局のケース
ケース1:パワハラ気味の薬局長
このような薬局長はいませんでしょうか?
・30代後半の薬局長
・上層部から「加算をとれ」「利益を出せ」と強いプレッシャーを受けている
・門前ドクターとの人間関係にも気を遣い、精神的に余裕がない
・「自分が若い頃はもっと厳しかった」「甘やかすと成長しない」と考えており、指導=愛情と思っている
・質問した時に「こんなの基本だろ」「何回言ったら覚えるの?」と言う。
・常に忙しそうで話しかけにくい
・周囲に「俺が現場を支えている」という気持ちが強く、部下への共感やフォローが欠如している
このようなケースはありませんでしょうか?

私の以前の薬局長がこんな感じだったわ!
このような薬局長のもとで働くと、委縮して自信を失ってしまいます。
気になることがあって質問したくても「こんなこともわからないの?」と怒られそうで怖いですよね。
もしかしたら「こんなに怒られるのは自分が悪いのかも…」と自己否定に陥って、薬剤師としての自信を失いつつあるかも知れません。

大丈夫です。「自分が悪いのかも」思うくらい真面目なあなたは立派に働いているはずです。誰しもミスはあります。ミスをカバーすることが現場管理者である薬局長の仕事です。どうか自分を責めすぎないでください。
細かいミスを指摘して、人の悪口を言うお局薬剤師、お局事務
こういう方はいませんでしょうか?
・40代半ば、その店舗に長くいるお局薬剤師or事務
・暗黙の“発言力”を持つ
・「自分が一番やりやすく働けること」が最優先
・ミスの指摘はするが、原因分析や再発防止策は教えない
・表面的には「後輩の成長が大事」と言うが、実態は責任を押しつけたくない
・店舗の加算の目標には非協力的
・気に入らない後輩をターゲットにして孤立させる
・悪口を言って連帯を作る(“共通の敵”で仲間意識を作る)

うちの◯◯さんに似ているわね
このような人がいると、何かやるたびに「あの人に見られてないかな」「また言われるかな」と常にビクビクしながら働くことになります。
失敗に対する萎縮から余計にミスが増え、小言を言われる悪循環にも陥るかもしれません。
「この人たちに嫌われたら終わり」と思い、意見も言えず店舗内の士気は下がり、もちろん自身にも精神的な負担がかかって仕事が嫌になっているでしょう。
ではなぜ薬局は人間関係に問題が出やすいのでしょうか?
薬局で人間関係に問題が出やすい理由
狭いコミュニティでの密接な関係
調剤薬局であれば薬剤師3~6名程度、病院薬剤部でも一つの病棟や部署単位では10~15名前後というケースが多いでしょう。
このような狭いコミュニティでは、一度人間関係にトラブルが生じると、その影響が職場全体に波及しやすいという特徴があります。
また、監査やピッキング、調剤など常に密な連携が求められます。
「思っていた動きと違う」「やってほしいと思っていたことがやられていない」など、小さなすれ違いが発生しやすく積もり積もった事が人間関係に影響を与えるのです。
薬局内で派閥ができやすい
年齢や立場の異なる人々が狭い空間で長期間一緒に働くうちに、「派閥」が生まれたり先輩・後輩の力関係が固定化されやすい土壌が薬局にはあります。
新人や若手にとっては、形成されている関係性の輪の中に入っていくため自分だけが孤立しているように感じてしまうこともあるでしょう。
「権力」や「発言力」を持つ人と同じ派閥にいれば、ミスをしたとしても責められにくいという職場も存在します。
その状況が一層派閥を作りを促進させ、人間関係に影響を及ぼすのです。
責任の重さからくるプレッシャー
薬剤師の仕事は患者さんの生命に直結する責任の重い職業です。
調剤ミスや服薬指導の不備は重大な医療事故につながる可能性があります。このような環境では、常に高い緊張感の中で働くことになり、ストレスが蓄積しやすくなります。
特に薬局長(管理薬剤師)は、薬局(薬剤部)全体の責任を負っているため、部下に対して厳しく指導することがあります。
薬局長が指導のつもりで言っていることだとしても、声を荒げたり、人格の否定をするようであれば薬局内の雰囲気や人間関係は悪くなります。

けど、私では人間関係は変えられる力はないし
では実際に職場で人間関係に問題が出た時にはどのようにすればいいのでしょうか?
薬局内で人間関係に問題が出た時の対処法
問題のある人がいることで、職場で人間関係に問題が出た時の対処法は4つあります。

が、その前にお伝えしたいことは、もし限界であれば休職などを考えてください。
あなたは世界に一人しかいません。体調を崩してまで無理はしないでください。
では見ていきましょう。
さらに上の立場の上司やハラスメント窓口に相談して異動をさせてもらう
まずは可能であれば薬局内の人より上の立場の上司に相談することです。
上の立場の人は多くの仕事や、多くの人のマネジメントをする必要があり現場にいないため、薬局内の人間関係について詳しく知らない事が多いです。
現場の業務に支障が出ている人間関係の問題は、上の立場の人にも価値のある情報です。
しかし、特定の人の悪口のように言ってしまうと、単なる不満と取られて逆効果になる場合があります。

じゃあどうやって伝えればいいの?
例えば
「最近、職場の人間関係が精神的にかなり負担になっていて、私自身も薬局全体でも仕事のパフォーマンスに影響が出ていると思います。
特定のスタッフから毎回細かいミスを指摘されるんですが、建設的なアドバイスというより“責められている”ような状況で、相談もしづらい空気があります。
異動などのご相談をさせていただけないでしょうか。」
と感情ベースではなく事実ベースで、相手の悪口にならないように希望を伝えることが重要です。
また、ハラスメントだと思うことがあり、上の立場の上司に伝えられないようであればハラスメント窓口を利用することもよいでしょう。
自身のストレスにならないように受け流し、人員が変わるまで耐える
現時点で辛いけれども耐えられるようであれば、受け流すことも手です。
問題のある人に真正面からぶつかっても状況が悪化するだけ。
直接対決はできるだけ避け、上手にかわして受け流すのが得策です。

他人は変えられません。変えられるのは自分だけです。「他人は変わらないもの」と割り切ることも自分を守る上で重要です。
相手が薬局長といった上司の場合、理不尽な指示や叱責も「はい、わかりました」と受け止めつつ、必要最低限の関わりにとどめるよう意識しましょう。
上司の機嫌に一喜一憂せず、粛々と業務をこなす姿勢を見せることが大切です。
相手がお局薬剤師の先輩である場合も同様に、決して感情的に反論しないことがポイントです。
きつい物言いをされてもグッとこらえ、一旦「そうなんですね」「勉強になります。次から気をつけます」といった形で表面上は素直に受け入れる姿勢を示しましょう。

問題のある人に対しては、表面上は真摯で素直な姿勢を保ちつつ、心の中ではうまく相手をコントロールするゲームをしていると思うことをお勧めします。そうすることで一歩引いて客観視する事ができ、ストレスを感じにくくなります。
ここで重要なことは無理をしすぎないことです。
辛い時は友人や家族などに相談したり、ストレス発散を行いましょう。
お金を貯めて、投資をすることで精神的に追い詰められる前に辞められる準備をしておく

なんでお金の話が出てくるの?
お金を持っていればいざという時にすぐに行動ができるからです。
毎月少しずつでも貯金や投資で蓄えを増やしておけば、いざ「もうこの職場ムリだ」と思ったときにパッと辞める決断がしやすくなります。
生活費数ヶ月分の蓄えがあるだけでも、心理的な安心感がまるで違います。

病気や失業など予期しない出費や収入の減少に備えて確保しておくお金のことを生活防衛資金といいます。生活防衛資金が6ヶ月から1年分くらいあると安心です。
辞めてもしばらくは暮らしていける金銭的余裕があれば、理不尽に責められたとしても「理不尽な事が続くようであればやめればいい」と思いながら仕事ができます。
また、蓄えを増やすためにはお金に働いてもらう“投資”をすることで、自分が働く以外での収入が増えていきます。
当ブログでは、薬剤師のキャリアやお金に関する情報も発信しています。
人間関係に悩んだ際には、ぜひ「経済的な自立」という視点も持ってみてください。
お金の不安を減らしておくだけで、職場の人間関係に対する心の余裕もきっと生まれてくるはずです。
すぐに転職はしないけれども、転職サイトに申し込み、いつでも職場を変えられる状況を作っておく

うちの会社は規模も大きくないし、異動もないのよね

あんまり現場の悩みを聞いてくれる感じもないです
残念ながら世の中にはどうしても改善しない職場も存在します。
どんなに手を尽くしても上司や同僚の態度が変わらず、自分の努力だけではどうにもならないと感じたら、転職を考えることも決して甘えではありません。
また、今すぐ転職しなくても転職市場における自身の価値を確認することで、「もし辞めたとしても良い条件があるからいざという時は転職しよう」と考えながら現職で働くことができます。
このような考えを持てると精神的に楽に働けます。

私も転職を具体的に考える前から、今転職したらどれくらいの給料がもらえるんだろう、今よりいい条件で働けるんではないかとリサーチしていました。
実際にパワハラや人間関係で職場がどうしても嫌になってからでは、その時点で求人のある求人票の中からしか選ぶことしかできません。
職場を変えたいと思った時に余裕を持って行動できるように、転職エージェントに登録、相談することで業界の現状や、自分の市場価値、新しい視点を手に入れられます。

実際に転職する際には複数のエージェント登録をオススメしますが、この時点では1社のエージェントの登録でも良いと思います。
転職エージェントを選ぶ際にはファルマスタッフのような、じっくり自身のキャリア考えられるエージェントを選ぶと良いです。
転職エージェントの比較に関する記事はこちらをご覧ください。

私自身も人生において常にプランBを考えて働いてきました。プランBとは当初の計画(プランA)がうまくいかなかった場合に備えた代替案・バックアッププランです。プランBがあることで、より積極的に余裕を持ってプランA(現職)に取り組むことができます。
まとめ:大切なのは、あなた自身が笑顔で働ける環境をあきらめないこと
今回は20代から30代前半の薬剤師むけに人間関係で悩んだ時の対処法についてまとめてきました。
薬局の人間関係で悩んでいる時の対処法は
・さらに上の立場の上司やハラスメント窓口に相談して異動をさせてもらう
・自身のストレスにならないように受け流し、人員が変わるまで耐える
・お金を貯めて、投資をすることで精神的に追い詰められる前に辞められる準備をしておく
・すぐに転職はしないけれども、転職サイトに申し込み、いつでも職場を変えられる状況を作っておく
です。
私自身も若手の時に職場内のギスギスした人間関係で悩んだり、薬局長になってからは絶対にそのような雰囲気を作らないように日々模索していました。
そんな私が伝えたいことは、あなた自身が笑顔で働ける環境をあきらめないでほしいということです。
もちろん楽しいことばかりでなく、失敗してへこむことや困難な仕事もあるでしょう。
それでも人生の多くの時間を過ごす職場、どうせなら皆さんに笑顔で働いていただきたいです。
もし本記事の対処法の中で一つでも「試してみよう」と思えるものがあれば、明日からぜひ実践してみてください。
あなたの状況が少しでも良くなり笑顔で働けることを心から願っています。
ここまで読んでくださった読者の方々ありがとうございます。
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今後も皆様の役に立てるような情報を発信していきたいと思いますので、ご支援のほどよろしくお願いいたします。