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STAR法で差がつく!20~30代薬剤師の転職面接・自己PR術

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20代~30代の薬剤師が初めて転職をするときに、面接時や職務経歴書の自己PR欄で躓くことが少なくありません。

書きたいことはあるけど、うまくまとまらまくて

私も30代前半で初めて転職するときに自己PRを効果的に書く方法について考え、STAR法を用いて書くことで応募した全ての会社から内定をいただきました

そこでこの記事では20代~30代の初めて転職をする薬剤師が、応募先で高評価になる自己PRを作れるようなフレームワークであるSTAR法について解説します。

この記事を読むことで高評価を得やすく、文章にまとまりのある自己PRを作れるようになります。

初めての転職で職務経歴書の自己PRの構成に迷っている薬剤師、面接時の自己PRがなかなかまとまらなくて困っている薬剤師はぜひ最後までご覧ください。

STAR法とは?薬剤師の自己PRに使えるフレームワーク

そもそもSTAR法ってなんなの?

STAR法とは、Situation(状況)→Task(課題)→Action(行動)→Result(成果)の順番で文章を構成することで自己PRや面接の回答を「分かりやすく」「説得力を持って」伝えるためのフレームワークです。

特に過去の実績や経験をアピールするときや、自分自身の考え方を伝えるときに適しています。

主にビジネスシーンや採用面接の受け答えで活用され、4つのステップの頭文字を取って「STAR」と呼ばれています。

星ではなくて、4つのステップ?その要素は何?

STAR法の4ステップ

STAR法ではSituation(状況)→Task(課題)→Action(行動)→Result(成果)の順に文をまとめていきます。

STAR法の4ステップ

1、Situation(状況)

まず、自分が経験した具体的な状況や背景を説明します。

例:「私が勤務していた薬局では、施設在宅医療の導入が始まりました。」

2、Task(課題)
その状況において、自分が直面した課題や役割を明確にします。

例:「しかし、薬局内の在宅業務の経験が少なく、薬局内の対応体制が整っていないという問題がありました。」

3、Action(行動)
その課題に対して、自分が具体的に取った行動を説明します。

例:「私はまず薬局内のマニュアルを作成し、在宅の勉強会の参加や他の薬局の業務を参考にして情報を共有しました。また、在宅訪問スケジュールを調整して効率的に回れるよう改善しました。」

4、Result(成果、結果)
最後に、その行動によって得られた結果や学びを示します。

例:「その結果、他の在宅医療の依頼件数が増加し、患者様や医師からの信頼も高まりました。私自身も自信を持って在宅の対応できるようになりました。」

STAR法はこのような構成となっています。

けど、なんで自己PRをするときにSTAR方がいいの?

では転職時の面接や自己PR文でSTAR法を使うメリットについて説明します。

転職時の面接や自己PR文でSTAR法を使うメリット

自己PRが論理的で分かりやすい文となる

STAR法に当てはめることで、「どのような状況において」「どのような問題があり」「あなたがどのように考え行動して」「あなたがどのように解決したか」というストーリーの文となります。

面接官、採用担当者としては話が原因→結果の順で整理されるため、聞き手が理解しやすく論理的な構成だと感じるでしょう。

STAR法の順でまとめることで経験の具体的になり説得力が増す

STAR法では自身の経験した状況からのエピソードを用いるため、内容が抽象的で一般的にならずに説得力が増します。

書く内容、話す内容を整理しやすい

STAR法というフレームワークを用いることで、状況の次は課題と順序立てて説明がしやすくなります。

特に面接など時間が決められていて緊張しやすい場面であれば、STAR法の型にはめて話すことで、自動的に文が整理され理解しやすい文章となります。

メリットもわかってきたけど、実際にどうやって文章を作るのかイメージがわかないわ

では転職面接と職務経歴書でSTAR法を用いて例文を挙げてみたいと思います。

薬剤師の転職面接でSTAR法を用いた例文

例1:「あなたがこれまで経験してきた業務を教えてください。」に対する回答例

30代前半薬剤師チェーンの調剤薬局から併設調剤のドラッグストアに転職希望 

管理薬剤師経験2年がある場合

⭐️Situation
「私は大学卒業後、〇〇株式会社の調剤薬局で勤務し、外来調剤、服薬指導、薬歴管理といった基本業務を経験してきました。直近では2年間、管理薬剤師として店舗運営にも携わり、スタッフの教育や在庫管理、薬局内の業務フロー改善に取り組んでまいりました。」

⭐️Task
「管理薬剤師としての大きな課題は、患者様への安全な調剤業務を維持しつつ、限られた人員で効率的に業務を回し、スタッフのモチベーションも高めることでした。毎年新入社員の配属される店舗で、代わりに中堅社員が異動するため早急に新入社員を育てる必要がありました。

また、地域の在宅医療ニーズが高まり、薬局としても在宅対応を進める必要がありました。」

⭐️Action
「そこで私は、まず早期教育のための新入社員教育フローを私自身が中心となって整備しました。在宅業務では訪問スケジュールを標準化し、チームでスムーズに動けるよう体制を作りました。スタッフに対しては定期的に業務フローのフィードバックをしてもらい、より効率的な業務運営を目指しておりました。」

⭐️Result
「その結果、スタッフからも『業務がやりやすくなった』という声を多くいただき、店舗全体の雰囲気が改善しました。教育フローを策定したことで、新入社員の教育がスムーズに実施でき従来よりも育成期間を1~2か月短縮できました。

また、在宅対応の件数は前年より20%増加したにもかかわらず残業時間は増えず、在宅に対する店舗内の意識も高まってくるようになりました。こうした経験を活かし、今後は調剤併設ドラッグストアで、調剤だけでなくOTC販売や健康相談にも力を入れ、より幅広い形で地域医療に貢献していきたいと考えております。」

例2:「あなたが仕事で一番苦労した経験を教えてください。」に対する回答例

20代後半薬剤師病院から調剤薬局に転職希望

⭐️Situation
「私は病院勤務時代、病棟業務の一環として、複数の診療科の患者様に服薬指導を行っておりました。特に高齢の患者様は多剤併用が多く、退院後の服薬アドヒアランスの低下が課題となっていました。」

⭐️Task
「その中で苦労したのは、認知機能が低下している患者様に服薬指導を行った際、お薬を飲むことをすぐに忘れてしまい、正確に薬を飲めないという問題があったことです。患者様ご本人だけでは解決できず、退院後にどうすれば安全に服薬を継続していただけるかが大きな課題でした。」

⭐️Action
「そこで私は、まず患者様のご家族と積極的に連携を取り、服薬状況を一緒に確認できる体制を整えました。また、説明も専門用語を避け、イラスト付きの服薬カレンダーを用いて視覚的に分かりやすく工夫しました。さらに、医師と協力して服用時点を減らし家族との日常生活の中で無理なく服薬できる環境を整えました。」

⭐️Result
「その結果、患者様のアドヒアランスは向上し、ご家族からも『お薬が飲ませやすくなった』と感謝の言葉をいただきました。この経験を通じて、薬の説明をただ行うだけでなく、患者様の生活背景に合わせて提案し、多職種や家族と連携することの重要性を学びました。今後は調剤薬局に転職した際にも、この経験を活かし、地域の患者様に寄り添った服薬支援を行っていきたいと考えています。」

では次に職務経歴書の自己PR文にSTAR法を使った例を見ていきましょう。

職務経歴書の自己PR文を用いた例文

30代前半薬剤師、併設ドラッグストアから在宅をメインとした中小の調剤薬局に転職希望

私はこれまで併設ドラッグストアの調剤部門に勤務し、薬局業務に加え、OTC販売や地域の健康相談にも携わってまいりました。直近3年間は管理薬剤師として、店舗運営やスタッフの教育にも従事してまいりました。

⭐️Situation & Task
管理薬剤師として特に課題だったのは、限られた人員で調剤とOTC対応を両立させながら、地域の在宅医療ニーズにも応えることでした。在宅対応は未経験のスタッフも多く、店舗全体での業務効率化と教育体制の整備が急務でした。

⭐️Action
そこで私は、在宅業務に必要な業務フローを整理し、訪問スケジュールや準備手順を週単位で標準化しました。日常業務では若手薬剤師の教育をするとともに、スタッフからのフィードバックを取り入れ、よりスムーズに行える業務分担を工夫しました。

⭐️Result
その結果、在宅対応件数は前年比で約25%増加しながらも、残業時間は同水準に抑えることができました。また、若手スタッフが早期に医師の在宅訪問へ同行できるようになり、店舗全体で在宅業務を担える体制が整いました。これにより、医師やケアマネジャーからも「対応が早くなった」と評価をいただき、地域医療への貢献度が高まったと感じております。


これらの経験を通じて、私は業務効率化と人材育成を両立させながら、地域のニーズに応える体制作りを強みとすることができました。今後は、在宅を中心に展開する貴社において、これまで培った管理薬剤師としてのマネジメント力と現場経験を活かし、地域の患者様により安心・安全な在宅医療を提供していきたいと考えております。

このようにSTAR法で説得力のある自己PRを書くことができます。

まとめ:STAR法を使って好条件の内定を手に入れよう

20~30代の薬剤師が転職で成功するには、自己PRと面接でいかに自分の価値を伝えるかが鍵となります。

STAR法はSituation(状況)→Task(課題)→Action(行動)→Result(成果)の順で文章を作成することで過去の実績や経験をアピールするとき役に立ちます。

自己分析をして経験やスキルを棚卸ししたうえで、STAR法でエピソードを組み立てましょう。

あなたにはあなたにしかない強みがあります。

ぜひSTAR法を習得してあなたの強みを応募先に伝えてください。

STAR法を使った面接の練習や職務経歴書の添削をしてもらうには転職エージェントが最適です。

あなたの転職活動がうまくいくことを応援しております。

ここまで読んでくださった読者の方々ありがとうございます。

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薬剤師/ファイナンシャルプランナー/日商簿記2級/TOEIC 735
新卒で併設型のドラッグストアに就職。管理薬剤師、薬局の新店立ち上げを経てスタートアップの中小薬局に転職。薬剤師の他に日商簿記2級、ファイナンシャルプランナー3級、TOEIC LR 735点を取得しています。 一人でも多くの薬剤師にお金に不自由ない暮らしをしてもらえるようお金の知識、キャリアアップ、ライフプランについて発信中です!
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