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【ウエルシア薬局で働く薬剤師にインタビュー】勤続18年・ナショナル職に聞いた働き方と年収

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ウエルシアへの就職や転職を考えるとき、公式の採用情報だけでは働きやすさや評価制度などがわからないことも少なくありません。

ウエルシアは年収高めとも聞くけど、その分きついのかしら?

そこで本記事では、ウエルシア薬局で18年間ナショナル職として勤務した薬剤師の方に、仕事内容から年収推移、評価制度、向いている人・向いていない人まで率直にインタビューしました。

この記事を読めば、実際に働いた薬剤師視点でのウエルシア薬局のリアルな働き方、良い点・大変な点がわかります。

ウエルシアへの就職・転職を検討している薬剤師の方は、ぜひ最後までお読みください。

※本記事はあくまで1名の元従業員の個人的な体験談であり、会社全体を評価・断定するものではありません。勤務時期・店舗・職種によって環境や待遇が異なるため、一例としてお読みください。
※当メディアがランサーズで調査した独自アンケートとなります。

Contents
  1. 基本情報
  2. 仕事内容について
  3. 働きやすさについて
  4. 年収・待遇・評価制度について
  5. 子育て・ライフイベントとの両立について
  6. 研修・ノルマ、目標について
  7. ウエルシアの良かった点・大変だった点について
  8. ウエルシアの就職先、転職先としての評価について
  9. まとめ:ウエルシアへの転職は「会社の数字」と「現場の声」の両方で判断しよう

基本情報

今回お話をお聞きした方の基本情報は以下の通りです。

プロフィール

・雇用形態

・コース:正社員/ナショナル職(全国転勤あり)

・薬剤師歴:18年

・年代:40代前半

・勤務時期:〜2025年

・経験役職:管理薬剤師等

仕事内容について

ウエルシアでの仕事内容を教えてください

現場勤務の時は、基本的には調剤業務中心でOTCやその他物販も忙しさとバランスをとって実施していました。

管理薬剤師の時は調剤薬局業務しかできませんでしたが、勤務薬剤師の時は、併設店舗の物販側にも薬事登録して手伝っていました。

処方箋受付〜入力〜調剤〜鑑査〜投薬全て担当し、その他在庫管理、予実管理も行います。

物販では品出し、発注、レジ、推奨品販売、クリンリネスなども行っていました。

調剤・OTCのバランスはどうでしたか?

昔(ウエルシアとして処方箋応需枚数が少なかった2010年ごろ)はOTCのバランスが少し高めでした。

最近は調剤中心で、OTCに関わることがほぼなくなっています。

1日の仕事の流れを簡単に教えてください

出勤打刻→白衣に着替え調剤室へ行く(朝イチなら開局準備・クリンリネス、事務さんがいれば大体終わっていることも多いです)→処方箋を待ちながら前日の引き継ぎ・残置薬・不足薬の発注状況の確認→店長と連絡事項を共有→調剤業務→休憩→調剤業務→着替える→退勤打刻

という流れです。

調剤業務の合間に物販の品出しや接客、不足薬の近隣店舗受け取りなどが発生することもあります。

要指導医薬品・第1類医薬品の求めがあれば都度対応します。

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出勤打刻をしてから着替えるフローとなっていることは、コンプライアンスのしっかりしている大手らしいですね!

勤務していた店舗での処方箋枚数と人員体制を教えてください

月間処方箋枚数400枚(薬剤師1名、事務1名)

月間処方箋枚数2,000枚(薬剤師4名・常時3名、事務3名・常時2名)

月間処方箋枚数6,500枚(薬剤師10名・常時6名、事務8名・常時4名)

という店舗を経験しました。

働きやすさについて

残業はどのくらいありましたか?

店舗と人によりますが、月5〜20時間程度です。人員不足と急な休みが重なる月は40時間を超えることもありました(最近は残業へのケアが手厚くなってきており、少なくなっています)。

当然全員が優秀な人材ということはないので、たとえば2人店舗で同じように勤務しても、一方の薬剤師の残業が多くなる傾向がありました。

忙しさについて、実際にはどう感じましたか?

店舗間格差が大きいです。新店舗・地方店舗・1人薬剤師店舗では、1日20枚程度の応需なら暇に感じます。1人店舗の管理薬剤師は物販側に出られないので、調剤室でe-Learningなど自己研鑽する時間がたっぷりありました。

一方、首都圏の大規模店舗は人員不足で忙しいです。出勤中は処方箋が止まらず、調剤・鑑査・投薬をずっと繰り返します。

このような店舗では昼休憩がずれることも多く、シフト上は12〜15時の予定が17時頃になることもあります。残業も多く忙しいですが、私は1日がすぐ終わる感覚なので、忙しい店舗の方が好きでした。

コロナ禍ではコロナ感染した従業員が出勤できない期間が決められていたため、自店で陽性者が出ても人員補充なく回していた時期もあります。

希望休や有休の取りやすさはどうでしたか?

常識外れな希望を出さない限り、希望休・有休・代休は調整できていました。年1回の大型連休や新婚旅行は、エリア全員で協力して休ませてあげる雰囲気があります。法定の年5日の有休はお盆・年末年始でほぼ消化でき、それ以外は希望休時に調整する形です。

常識外れな希望とは、たとえば新婚旅行の予定が入っている人がいて2週間休む時に、ずらすことができるにも関わらず、旅行の予定を入れて休もうとするとかが該当します。

その場合には時季変更権を行使して話し合っても休むと言ったら休めます。しかし、そういう時は調剤室内不和が生まれやすいです。

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どの会社も従業員同士の助け合いが重要ですね。

基本的に希望通りにお休みがとれるのは、プライベートを大事にしたい方にも働きやすい環境ですね。

応援勤務や異動の頻度はどうでしたか?

ウエルシアは応援・異動が多い方だと思います。

面応需の調剤薬局が多く、色々な経験が必要という考えから、人員不足のほかに「経験のため」「違う調剤機器に慣れるため」「在宅を経験するため」など、応援勤務には積極的です。

異動については、施設基準の関係で管理薬剤師は数年留まることが多いです。一方で他の薬剤師は、会社全体での結婚に伴う転居の従業員の受け入れ・送り出しや地方の店舗の人員補充などが毎月何件も起きるため、通勤時間を考慮した玉突き異動も多々あります。

早い人は2〜3ヶ月で異動、逆に長い人(住所が少し辺鄙な場所で異動すると通勤時間規定を超えてしまうようなケース)は数年〜十数年異動が発生しないこともあります。

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結婚などの転居に伴う玉突きの異動が多いということは、従業員のライフステージでの変化にも対応してくれるという意味でもありますね。

職場の人間関係や雰囲気はどうでしたか?

人間関係は皆良好で、組織への帰属意識はあまりないように感じますが、働きやすいという人が多いです。

プライベートで飲み会をしたり、仲のいい人同士で旅行に行く人もいます。

規模が大きいので、他の従業員のフラストレーションを溜める人材も一定数おり、その人が所属する店舗は不満が多くなる、という面はあります。

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組織が大きくなると、問題を起こしやすい人も増えてきます。

その時の対処法はこちらをご覧ください。

【人間関係で悩む若手薬剤師必見】「薬局長がうざい」「どうしても合わない同僚がいる」職場の対処法4選
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年収・待遇・評価制度について

年収推移について教えてください

入社時は600万円、数年後に残業込みで650万円です。

管理薬剤師・調剤リーダーでは金額はほぼ変わらず(現在は手当がつくので680万円くらいの計算です)、調剤地区長で800万円、調剤部長で1,000万円程度です。

キャリア・役職ごとの年収・手当の推移について教えてください

手当は管理薬剤師5,000円、調剤リーダー10,000円程度ついたと思います。

調剤地区長以上は手当10万円(等級が上がれば基本給に含まれる)、調剤部長は基本給レンジに入ります。

ナショナル職(全国転勤OK)のモデルとしては、

新卒で500万円台スタート

1〜3年勤務かつ等級試験合格アップで550万円

5年勤務+管理薬剤師手当、等級試験合格アップで600万円

7年勤務+調剤リーダーで700万円

10年勤務、調剤地区長で800万円

15〜20年勤務、調剤部長で1,000万円

というイメージです。

エリア職・リージョナル職はボーナスの掛け率が下がるため、ここまでは上がりません。

等級試験に合格しないと年収の上限が固定されるためそれ以上上がらなくなります。

一方で、長年勤務して昇給がMAXの役職なし社員が、上の等級の人の年収を上回ることも多々あります。(例:若く優秀な人がどんどん出世して調剤地区長になったとしても、万年平社員で等級が平のMAX、昇給レンジもMAXの人の方が年収高いです(平社員は残業代もつくので))。

給与や待遇への満足度を教えてください

やや不満です。(5段階中2の評価)

給与・賞与・昇給について感じたことを教えてください

全体的には待遇は業界でも良い方だと思っていますが、人事給与制度が未熟です。

合併・吸収を繰り返してきた企業なので制度に穴が多く、年収逆転が頻繁に起きることに納得のいかない人が多かったです。

評価制度についてどう感じましたか?

自己目標を立て、自己評価+1次評価(調剤リーダー)+2次評価(調剤地区長)で進みます。絶対評価ではなく相対評価なので、大差がなくても最低評価になる人もいます。

優秀なエリアでは全社的に優秀な人材でも低評価になり、隣のエリアでは逆のことが起きる場合もあります。

都心と地方の差もあり、都心から見たら地方のそのくらいの枚数で暇だったら、そういう取り組みもできるよね、となります。

総合して数値評価が弱いと感じていました。

子育て・ライフイベントとの両立について

出産や子育てをしていくうえで、働きやすい職場だと思いますか?

時短や急な休みにも対応できる環境で、ライフイベントがある人にとってはとても良い環境だと思います。

一方で、未婚の若手(特にZ世代)は、そういう環境は理解しているし協力したい気持ちはあっても、その負担が自分にかかっていると感じる人も多いと思います。

産前産後休暇・育児休暇・男性育休は取りやすい仕組みでしたか?

女性の産前産後休暇・育児休暇はかなり実績があり、基本的に希望通り・法定通りに取得できています。

個人の考えですが、休暇を取らずに復帰する人もいますが、ほぼ全員取得していると思います。

男性の育児休業は2020年以降とる人が増えたと思います。希望や家庭環境に合わせて期間を決めたりすることができ、複数回取得している従業員もいました。

有休もそうですが、女性の産前産後休暇、育児休暇、男性育児休業に関しても希望すれば取得できます。

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ライフステージの変化を控えている人にとっては働きやすい環境のようですね。

ウエルシアの公式情報からも男性労働者の育児休業取得率はウエルシア薬局の全労働者で88.3%、正規雇用労働者で87.9%と高水準となっています。

ウエルシアの有価証券報告書等に基づく企業分析はこちらをご覧ください。

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研修・ノルマ、目標について

新入社員研修、キャリア採用研修の充実度を教えてください

新入社員研修は社内に加えてイオンハピコム研修もあるので、3年目までは定期的に大きな研修があります。

エリアごとに勉強会(集合・ZOOM)も実施しており、手厚いと思います。

キャリア採用は入社時研修と実務研修3ヶ月で対応し、検定に合格すると給与ベースアップがあります。

新入社員、キャリア採用共に、地区長単位の勉強会、教育部からの共有、本社からのZOOM研修、EーLearningで充実していますが、多いと感じる人もいるかもしれません。

ノルマや課せられた目標はありましたか?

処方箋枚数と、地域支援体制加算のための加算項目を店舗ごとに設定して達成に向かっていました。最近は薬剤師の物販目標はありません。

ウエルシアの良かった点・大変だった点について

ウエルシアで働いて良かった点を教えてください

年々、企業としてホワイトになっていくのを体験できました。

ワークライフバランスも重視できますし、仕事に打ち込むこともできます。

特に、企業理念に沿う提案やチャレンジは大体やらせてくれる風土があり「こういう取り組みがしたい」「Drにこう提案したい」「こういう地域イベントをやってみたい」といったことを実施できました。

調剤併設で物販側にも従業員がいるため環境が閉鎖的になりすぎず、人間関係で退職する人は非常に少ない印象です。

ウエルシアで働いて大変だった点を教えてください

人件費削減で人が減って回らなくなるのに、「残業は減らせ」という指示が強く出ている点です。他店舗の2倍の効率で働いていても残業時間は同じように指摘され、やるべきことはどんどん増えていきます。

マニュアルや規定で手間と時間がかかり、報告集計も時間をかけて実施する矛盾の中で職務遂行することは大変だと思います。

人員配置の偏在もかなり多く、月1,000枚の店舗でも地方でエリア限定職しかいない場合は5人配属されることがある一方、都心では3人しかいないこともあります。

「都心店舗を5人にすればもっと待ち時間を減らせて枚数も増やせるのに」と葛藤することもありました。

入社前・転職前に知っておきたかったことはありますか?

最近で言うと、OTC専門コースもなくOTC医薬品に触る機会は本当に限られています。

特に処方箋が多い店舗は調剤業務がほぼ100%なので、「ドラッグストアに就職したからにはもっとOTCの勉強できると思っていた」と言う人は少なくないと思います。

ウエルシアの就職先、転職先としての評価について

ウエルシアは薬剤師の転職先としておすすめできますか?

条件が合えばおすすめできます。

その理由を教えてください

産休育休を取りたい人や、パートナーの転勤で全国に転居する可能性のある人は、制度をフル活用できるためです。

体制や研修も常に最善を追求して変更していくので時流には乗っていますし、実質ノルマもないので、ホワイト企業だと思います。

ウエルシアに向いている薬剤師はどんな人だと思いますか?

全国勤務が可能で色々な都市で働いてもOKな人は、転勤・出向も含めて色々な経験ができ、年収も高くなるので良いと思います。逆に、年収が少し下がっても環境変化がなく、好きな場所に拠点を構えて通勤圏内で長く働きたい人や、ライフイベントを計画している人にも向いています。

1人薬剤師店舗もよくあるので、全ての業務を経験したい人・やりたいことが明確な人にも向いています。

給料が業界では高い方なので、安定して勤めたい人も大企業の恩恵を受けられます。そういう人材が多い分、早期に出世したい人にもチャンスはあると思います。

ウエルシアに向いていない薬剤師はどんな人だと思いますか?

全国勤務はできないが年収は求める、という人は向いていません。全国勤務でなければ年収は業界平均くらいになるので、ウエルシアでなくても変わりません。

また、紹介会社はウエルシア転職の際にOTC医薬品を学べることをメリットに掲げることが多いですが、首都圏の処方箋枚数が多い店舗では本当に触りません。

逆に地方の処方箋枚数が少ない店舗では調剤経験があまり積めず、OTCや化粧品、推奨品の販売コンクールなどが中心になります。がん領域特化などの専門薬剤師を突き詰めたい人にはマッチする環境が少なく、土日祝も関係ない店舗もあるので、正当な理由なく日曜固定休を希望するのも通らないので注意が必要です。

ウエルシアへの転職を考えている薬剤師に伝えたいことを教えてください

ウエルシアは今、本当に優良企業になっていると思います。

イオン傘下・ツルハ傘下ということは、現場で働く上ではあまり気にすることはありません。統合・合併吸収を繰り返してきた会社なので、地方ごとに規模や雰囲気が異なります。

表面的なメリット・デメリットで判断せず、今の自分の環境・状況をしっかり分析して、調査したり、転職の専門家の意見を聞いてほしいと思います。

大規模グループなので、ウエルシアを候補にしているあなたにマッチした店舗はおそらく存在します。その店舗と今の条件で巡り合えるかどうか、しっかり判断してほしいと思います。

ここまでウエルシアで18年間勤務した薬剤師の方にインタビューを行ってきました。

もちろん、転職は経験やスキルによって応募者ごとに提示される条件が異なります。また、店舗によって忙しさや人員体制に大きな差があります。

応募前には、配属候補エリアの店舗規模、応援・異動の頻度、勤務コースごとの年収・賞与の違いを確認しておくことが大切です。

自分で確認しにくい情報は、薬剤師専門の転職エージェント経由で聞いてみるのも良いでしょう。

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まとめ:ウエルシアへの転職は「会社の数字」と「現場の声」の両方で判断しよう

本記事ではウエルシアで18年間勤務した元薬剤師の方に、リアルな職場環境についてインタビューをしてきました。

もちろん、働いている時期や場所、上長などにより異なることもあります。

自分自身の働くエリアの雰囲気や最新の状況について転職エージェント経由で聞くことや、実際に店舗に行ってみることも良いかもしれません。

お薬屋の金融ゼミでは、会社の公開情報と従業員のリアルな声の両方から企業を分析しています。

この記事が皆様の参考になれば幸いです。

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※本記事はあくまで1名の個人的な体験談であり、ウエルシア全体を評価・断定するものではありません。

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薬剤師/ファイナンシャルプランナー/日商簿記2級/TOEIC 735
新卒で併設型のドラッグストアに就職。管理薬剤師、薬局の新店立ち上げを経てスタートアップの中小薬局に転職。薬剤師の他に日商簿記2級、ファイナンシャルプランナー3級、TOEIC LR 735点を取得しています。現在社会保険労務士資格取得に向け勉強中。 一人でも多くの薬剤師にお金に不自由ない暮らしをしてもらえるようお金の知識、キャリアアップ、ライフプランについて発信中です!
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