【薬剤師が投資で稼ぐ】若手薬剤師の投資初心者でもわかるインデックス投資の徹底解説!

薬剤師のあなたは、毎日患者さんの健康を支える重要な仕事に従事されています。
しかし、将来のことを考えると、給与だけでは不安を感じることはありませんか?

初めは平均より年収が高いけど、昇給はあまりしないし

退職金は総合商社とか大手企業よりは貰えないものね
だからこそ、薬剤師には「お金に働いてもらう」という発想が必要です。
そして、その最も効率的で初心者にも安全な方法がインデックス投資なのです。
今記事では、現役薬剤師で簿記2級を保有している私が初心者でもわかりやすくインデックス投資について説明し、なぜ薬剤師がインデックス投資信託がおすすめなのか徹底解説します。

私も20代の頃からインデックス投資をしています。個別株にも手を出しましたが、個人的にはインデックスの投資信託を買う方がリターンが良かったです。
まず結論から申し上げると、薬剤師にインデックス投資が向いている理由は
・忙しい人でも手間がかからずはじめやすい
・少額からはじめられる
・リスクが分散できるので個別株よりリスクが低い
・運用コストが抑えられる
・長期的な資産形成に向いており長期のリターンも良い
です。
薬剤師のように、仕事が忙しく、プライベートな時間でも薬の勉強で時間が取られてしまうが、新卒の時から比較的年収が高い薬剤師のような職業にぴったりです。
ではインデックス投資とは何か見ていきましょう。
インデックス投資とは

インデックス投資ってなんなの?たまに聞く言葉だけどよくわからない
そうですね。薬学部では習わないことですし、薬局の中でもあまり出てこない話題かもしれません。
インデックス投資とは株式市場の特定の指数(インデックス)に連動する運用成果を目指す投資手法のことです。

え?どういうこと?
個人が考えるインデックス投資とは、証券会社のインデックス投資されている商品を買うと考えて良いです。
その中で多くの方が実践しており、私もおすすめできるのが、インデックス投資をしている投資信託(インデックス投資信託)です。

インデックス?投資信託?よくわからない言葉だけど、、、
ではまず投資信託から説明していきます。
投資信託とは
投資信託とは、多くの投資家から資金を集めて、プロの運用会社が株式や債券(お金を借りるために発行する借用証書のようなもの)などに投資する仕組みです。

なんでプロの運用会社にお願いするの?自分で株とかを買えばいいんじゃないの?
個別株を買うにはすべて1株ずつ買えるわけではありません。
日本だと多くの上場企業で100株ずつの売買が最小単位です。
例えば1株1万円の株を買おうとした場合
1万円✖️100株=100万円
となります。

ちょっと試しに買うには高いかも
100万円で1社の株を買ったとして、不祥事などでその会社の株価が下がった場合には投資初心者には辛い経験です
そこで、少額から買えて、多くの投資家から集めたお金を、専門家がまとめて運用する金融商品の「投資信託」をおすすめしています。

じゃあインデックス投資信託ってなに?
インデックス投資信託は投資信託の一種の分類です。
では投資信託の種類について説明していきましょう。
投資信託の種類
投資信託には運用方法で分ける、対象とする商品で分けるなど、さまざまな分類の仕方がありますが、今回は運用方法で分けていきましょう。
運用方法にはインデックス投資しているインデックス投資信託とアクティブ投資しているアクティブ投資信託に分けられます。

アクティブ投資信託?また変な言葉が出てきた!
それぞれ解説していきます。早速見ていきましょう。
インデックス投資信託とは
前述した通りインデックス投資信託とは、特定の株価指数(インデックス)、例えば日経平均株価やS&P500に連動する投資成果を目指して運用される金融商品です。
では、インデックス投資信託とはどのような特徴があるのでしょうか?
インデックス投資信託の特徴
インデックス投資信託の特徴は以下となっています。
・指数に連動する:個別銘柄の選定は行わず、日経平均などの指数の構成銘柄に幅広く分散投資するため1つの銘柄が不祥事等で暴落しても影響を受けにくい
・低コスト:銘柄選定などの人件費がかからないため、信託報酬(手数料)が非常に安い。
・安定した運用が期待できる:幅広く色々な株に投資しているので、1つの会社の株価上昇や下降に影響されにくく、極端に資産が減ることが少ない。
・長期投資向き:長期的な運用においてコストを抑えつつ効率的な資産形成ができるので、10年~20年スパンでじっくり資産を育てたい人に最適。

けど、機械的に株の銘柄を選んでいると、専門家が選ぶより運用の成績が良くないんじゃないの?
そうでもないのです。
投資に関する名著である「敗者のゲーム」には
「長期的に見て、全体の90%のアクティブ・マネージャーは市場平均には勝てず、どのマネージャーがトップ10%に属するか事前に見つけることは不可能だ。そして長期的には、このトップのマネージャーも勝ち続けられない。それに対し、インデックス・ファンドは長期間ずっとトップの座を占めている。」
敗者のゲーム チャールズ・エリス【著】より引用
とあります。
つまりインデックス投資信託(インデックス・ファンド)を買うことは、長期的に見てリターンの大きい再現性のある投資方法なのです。
「敗者のゲーム」が気になる方は、amazon等のリンクを以下に貼ってあります。ご覧いただければと思います。

じゃあ、アクティブ投資信託とはなに?
アクティブ投資信託とは
アクティブ投資信託とは、運用のプロであるファンドマネージャーが、市場平均を上回るリターンを目指して積極的に銘柄を選んで運用する投資信託です。
では、アクティブ投資信託とはどのような特徴があるのでしょうか?
アクティブ投資信託の特徴
アクティブ投資信託の特徴は以下となっています。
・市場平均を超えるリターンを狙う:うまくいけばインデックスファンド以上のリターンが得られる。
・プロによる運用:専門家が企業調査や経済予測を行い、投資判断を下す。
・コストが高め:人件費や調査費用がかかるため、信託報酬が高め。
・運用成績にバラつきがある:ファンドマネージャーの手腕次第で大きく勝つことも、大きく負けることもある。

なんかこれを聞くとこっちの方が良さそうなんだけど
リスクを高めに取るけど、短期間で儲けたいと思う人にはいいかもしれません。しかし、必ず市場平均よりも儲かるわけではありません。
前述の通り、一時的に市場平均を超えていたとしても、長期ではほとんどのファンドマネージャーが市場平均に勝つことは難しいです。
また、運用会社は綿密な企業や市場の調査をしており、人件費などのコストがかかるため信託報酬が高くなりがちです。
一方で、どうしてもこの人に自分の資産運用を任せたい、投資をやるのに市場平均は面白くないと思う人にはアクティブ投資信託は魅力的に映るでしょう。

なんか難しいのでまとめてくれない?
インデックスファンド(インデックス投資信託)VSアクティブファンド(アクティブ投資信託)
ではインデックスファンドとアクティブファンドの比較をまとめてみます。


アクティブファンドのファンドマネージャーも常に市場平均を越えようと、優秀な人が努力をしていますが、なかなか超えることができないのが実情です。それだけ市場には”賢明”な投資家が多くおり、簡単には平均以上に稼げない世界なのです。

けど信託報酬の違いって1~2%くらいでしょ?
この1〜2%が資産運用に大きな影響を与えます。
実際に信託報酬がどれだけ資産に影響を与えるか試算して見ましょう。
投資の成績に信託報酬の与える影響
具体的な例を挙げてみます。
年間100万円20年間投資信託買い続けたとします。
また、今回はわかりやすいようにアクティブ投資信託のファンドマネージャーがとびきり優秀で、20年間ずっとインデックスファンドより1%利回りが良かったと仮定します。
インデックスファンドA
利回り:4%
信託報酬:0.1%
アクティブファンドB
利回り:5%
信託報酬:1.5%
としましょう。
その場合の20年後の資産額は

となります。
資産推移は

です。

インデックスファンドの方が利回りが低いのに成績が良くなっているのね
実際には、前述の通り20年間市場平均を超えられる、つまりインデックスファンドを超えられるファンドマネージャーに当たる可能性は低いでしょう。

私は初めは経済や株式の指標について詳しくなれば個人でも投資で平均を上回れると思っていました。しかし本業で多くの専門知識と情報を有し、株式を売買しているファンドマネジャーでも超えられないのに、本業が薬剤師で、空いた時間で投資をして市場平均を超えることは難しいと思いました。もちろん天才的な人がいるかもしれませんが、私には難しいかなと思います。

個別株にはほとんど保有しているときのコストがかからないと聞いたことあるけど、個別株はどうなの?
薬剤師に個別株は?
もちろん、株主優待が欲しかったり、ある企業を応援したいという薬剤師は個別株を保有してもいいと思います。

私もコカコーラゼロが好きなのでコカコーラのを持っています。
ただ、資産運用を考えるときにはインデックス投資信託をメインにした方が良いです。

それはなんでなの?
個別株ではなくインデックス投資信託を中心にした方が良い理由
まず投資の3原則として「分散投資」「長期投資」「積立投資」があります。
インデックス投資信託は全て満たしていますが、個別株は「分散」について難しいからです。

なんで分散しないといけないの?
投資の格言で
「卵は同じカゴに盛るな」
という言葉があります。
もし1社(1個のかご)に全ての資産(卵)を投資していたら、その会社が倒産してしまった(かごが壊れた)ときに資産が急激に減って(卵が割れる)しまうからです。
一方インデックス投資信託のように500社(500個のかご)に資産(卵)を分散していたら1社(1つのかご)が倒産しても(かごが壊れても)資産が急に減ることはないからです。

いっぱいかごがあるのがインデックスファンドなのね!
そのため、資産運用の初期には個別株よりインデックス投資信託がおすすめなのです。

もし、応援したい会社があれば余剰資産で買うこともいいと思います。勉強にもなりますし、会社の一部を保有している感覚があり、よりその会社を好きになると思います。

結局なんでインデックス投資信託が薬剤師に特におすすめなの?
薬剤師にインデックス投資信託がおすすめな理由
薬剤師にインデックス投資信託が特にオススメな理由は
・忙しい薬剤師でも最低限の投資の勉強だけすればはじめやすい
・長期的な資産形成に向いており、新卒の時から給料が高い薬剤師の年収推移にあっている
からです。
メリット1:忙しい薬剤師でもはじめやすい
薬局やドラッグストア、病院など薬剤師は常に忙しく、また、プライベートな時間も薬の勉強に時間を費やす必要があります。

認定薬剤師を取るだけでも時間がかかるし常に勉強です
しっかりスキルを身につけてキャリアアップし投資の入金力を高めることも重要です。
その中で薬学部で習っていない投資の勉強や経済の勉強を深くすることは大変です。
そのため再現性が高く、日々の手間もかからないインデックス投資信託がオススメです。
メリット2:新卒の時から給料が高い
薬剤師の年収推移として新卒の時から年収が高く、昇給はあまり大きくないという特徴があります。
この特徴は若いうちから多くのお金を投資に回せて、複利の効果を最大限活かせるインデックス投資に相性抜群です。
若いうちに年収が高いことの価値はこちらの記事をご覧ください。
このような年収推移をすることで、他の職種よりリスクを取らずに大きなリターンを得られます。
薬剤師だからこそ着実に早く資産が築けるのです。

じゃあ実際にインデックス投資をするにはどうすればいいの?
薬剤師がインデックス投資を始める3ステップ
インデックス投資を始めるには3つのステップがあります。
ステップ1:証券口座を開設しよう
まずはインデックス投資信託を購入できるように証券口座を開設しましょう。

銀行口座とは違うものですのでご注意ください。
ネット証券ならスマホやPCからオンラインで手続きでき、本 人確認書類の提出もWebで完結します。
代表的なネット証券(SBI証券、楽天証券、マネックス証券など)で あれば、口座開設、維持費用は無料です。
忙しくても通勤時間などにスマホで申し込みができ、早ければ数日で口座が開設できます。
ポイントはNISA口座も同時に開設申込しておくことです。
普段メインで 使っている銀行口座を証券口座に登録しておけば、入出金もネットでシームレスに行えて便利です。
おすすめの証券会社についてはこちらの記事をご覧ください。
ステップ2:新NISAを活用しよう
口座開設ができたら、ぜひ活用したいのがNISAです。
特にコツコツ積み立てる 長期投資には NISAが相性抜群で、口座で運用す れば運用益が非課税になるため、税金を気にせず効率よく資産を増やせます。
2024年から制度がパワーアップし、新NISAでは生涯1,800万円まで非課税投資が可能となりました。
NISAやiDeCoについてはこちらの記事をご覧ください。
ステップ3:インデックスファンドを選んで購入設定しよう
次に、実際に買う投資信託を選びましょう。
おすすめのインデックスファンドはまた記事でご紹介いたします。
初めての一本としては、全世界株式(オールカントリー)かS&P500のインデックスファンドが鉄板です 。

私も積立で買っています。
ファンドを決めたら、毎月の積立額を設定します。無理のない金額でスタートしましょう。
支払い方法は銀行口座引き落としのほか、証券会社やクレジッ トカードによってはクレカ積立(クレジットカード決済で積立&ポイントも貯まる)というサービスもあります。
証券会社と相性の良いクレジットカードはこちらの記事をご覧ください。

最後に「自動積立設定をオン」にしておけば準備完了です。これで毎月決まった日に指定額が自動で投資信託 に振り向けられます。一度設定してしまえば、基本的にあとは何もしなくても大丈夫です。

自動引き落としで投資してくれるので、忙しくて見る暇がない薬剤師でも問題ありません。
「気付いたら資産が増えている」という状態を作れます。
まとめ:インデックス投資信託で将来の資産を作ろう
薬剤師は、専門職として社会に貢献し安定収入を得られる強みがあります。
今は薬剤師にとって激動の時代ですが、強みを活かしつつ 将来の自分や家族のためにお金にも静かに働いてもらいましょう。
本業に打ち込みながら資産形成もできれ ば、老後や万一のときの安心感が違います。
実際に資産が増えていくと、「自分のお金が頑張ってくれ ている」という心の余裕が生まれ、本業にもより集中できる好循環が生まれます。
インデックス投資は決してギャンブルではなく、将来への備えをコツコツと積み上げる堅実な手段です。
インデックス投資の一番の重要性は”早く始める”ことです。
今が人生で一番若い時です。豊かな将来に向けて一緒に頑張っていきましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
リンク先には公式サイトを掲載しておりますので、ご利用の際には使用いただけますと幸いです。
今後も皆様の役に立てるような情報を発信していきたいと思いますので、ご支援のほどよろしくお願いいたします
よくある質問
Q:元本割れのリスクはありますか?
A:短期的には元本割れのリスクがありますが、長期投資(20年以上)では、過去のデータから元本割れのリスクは大幅に軽減されます。
Q:どのくらいの期間で利益が出ますか?
A:投資は長期戦です。最低でも10年、できれば20年以上の投資期間を想定してください。
Q:暴落時はどうすればいいですか?
A:暴落時こそ投資のチャンスです。定期積立を継続し、追加投資も検討しましょう。
Q:忙しくて投資に時間を割けません
A:インデックス投資信託なら、一度設定すれば自動的に積立投資が可能です。月1回の確認程度で十分です。
Q:薬剤師の将来性が不安です
A:だからこそ投資が重要です。お金に働いてもらうことで、将来の不安を軽減できます。
Q:医療系の株式に投資した方がいいですか?
A:特定産業への集中投資はリスクが高いため、幅広い分散投資をおすすめします。
当サイトで提供される情報は、特定の税務・金融アドバイスに代わるものではありません。実際の資産運用や投資判断に当たっては、必ずご自身の責任において最終的に判断してください。