【薬剤師のための投資入門】投資信託の仕組みと始め方をわかりやすく解説
薬剤師として日々忙しく働いていると、「お金の管理や将来の資産形成は後回し」という方も少なくありません。

同期がNISAを始めたとか言っていたけど、よくわからないし

投資ってギャンブルでしょ?コツコツ働くことが一番よ
私は投資信託を始めることで薬剤師として働きながら、投資信託を買って運用することで20代で100万円以上の不労所得を得ました。
また、現在も保有している投資信託の価値は上がっています。
そこでこの記事では、投資初心者の薬剤師が正しく投資信託を買って運用することで将来の資産を作れるよう、投資信託の仕組みとはじめ方について解説します。
この記事を読めば投資をしたことがなくても、投資信託を理解し積み立てをすることで将来、月に10万円不労所得を得たり、老後2000万円問題を解決することができます。
私が現役薬剤師として働きながら投資で得た経験、ファイナンシャルプランナーとしての知識を凝縮して記事にしました。
投資で稼げるようになりたい薬剤師は是非最後までお読みください。
※本記事は投資の勧誘を目的としたものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトでは情報の正確性に努めておりますが、投資による損失については一切の責任を負いかねます。
まずは結論:証券口座開設をしてNISAでインデックス型の投資信託買うことがおすすめ
結論から申し上げますと薬剤師はキャリアの早い段階で
証券口座(SBI証券や楽天証券など)を開設して
NISAやiDeCoを申し込み
インデックス型株式投資信託をドルコスト平均法で積み立てる
ことがおすすめです。
ではまず薬剤師が投資を始めるべき理由をみていきましょう。
薬剤師こそ投資を始めるべき
薬剤師は比較的安定した収入を得やすい職業ですが、今後の薬剤師数の増加傾向や給料の原資となる社会保険料の引き締めから、将来の給与や雇用環境は今まで以上に厳しくなる可能性があります。
また薬剤師業界では退職金が少ない企業もあり、将来に備えて計画的に資産形成を行う重要性が高まっています。

薬剤師だから投資をした方がいいことがあるの?
薬剤師は以下のグラフのように20代の頃から収入が高い反面、上昇率が少ない傾向があります。

厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」(政府統計の総合窓口)

20~30代の若い頃に余剰資金を投資に回すことが複利効果を生かす上で重要となるため、薬剤師と長期投資は相性が良いのです。

投資って聞くと不動産だったり、株だったり聞いたことあるけどどれがいいの?
初めての投資は投資信託がおすすめ
初めての投資は投資信託、特に株式のインデックス型の株式投資信託をおすすめします。

なんでインデックス型の株式投資信託がおすすめなの?
株式の投資信託は不動産投資よりリスクが低く、個別株と異なり様々な企業に分散投資ができ、正しい商品を長期保有(20年以上)することで誰でも再現性高く資産を築くことができるからです。


どういうこと?そもそも投資信託って?
ではまず投資信託とは何か説明します。
投資信託はお金を専門の会社が運用してくれる商品

多くの投資家から集めたお金を1つにまとめて資産運用の専門家(運用会社)が投資・運用することで、その成果である利益を投資家に還元する商品が投資信託です。
投資信託の中身は個別株式や債券(社債など)、REIT(不動産投資信託)などさまざまです。
投資信託の商品ごとに、資金をどのような対象に投じるか(国内株式か外国株式か、不動産なのかなど)は決まっています。
初めて投資を行う20~30代の薬剤師には株式の投資信託がおすすめなため、この記事では投資信託は株式の投資信託と思ってください。

お金を出すからあとはお願い!って感じなのね
もちろん投資信託にもメリットとデメリットがあります。
次にメリットとデメリットについて確認していきましょう。
投資信託のメリットとデメリット
投資信託のメリット
プロに運用を任せられる
投資信託では運用のプロであるファンドマネージャーが投資判断を行ってくれます。
業務が忙しい薬剤師にとって、どの株式をいつどれだけ買うかを自分で決めなくて良いため投資初心者でも初めやすく利益の再現性があります。
少額から投資をはじめられる
投資信託は多数の投資家から資金を集めて運用するため、一人ひとりの必要投資額は少額で済みます。

例えば東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドでは1株あたり約3100円(2025年11月時点)のため最小買い付け金額が100株の約31万円となり高額です。投資を初めてする方にとって少しハードルの高い金額かもしれません。
例えば楽天証券の「投信積立」では、月々100円から投資信託を積み立てることができます。
初めに大金を注ぎ込むのではなく、試しに数千円~数万円で投資を初めてみるということが将来の資産形成に重要です。

投資の格言で「稲妻が輝く瞬間(相場が大幅に上昇する瞬間)に市場にいることが重要」と言われています。一時的に市場で成功を掴み取るのではなく、長く市場に立ち続けることが大事です。
1つの投資信託で分散投資ができリスクを軽減できる
1つ投資信託の中にはさまざまな会社の株式等が含まれています。
1社の株式しか持っていない場合その会社が不調であれば資産は減りますが、100社の株式がまとめられた投資信託の中の1社の業績が悪くても資産への影響は少なくなります。

投資の格言の一つ「卵は一つのカゴに盛るな」ですね。カゴ(会社)を分けておけば全ての卵(資金)がダメになることは考えにくいです。
NISAやiDeCoとの相性が良い
投資信託は「少額からできる」「専門家に任せられる」「分散効果によるリスク低減」などの特徴により税制優遇制度であるNISAやiDeCoでも選べる商品が多くなっています。

投資の利益に対し通常約20%の税金がかかるのですが、その税金を優遇している制度であるNISAやiDeCoは必須のため、NISA、iDeCoで選べる商品が豊富な投資信託は初めての投資に最適です。
NISAやiDeCoについてはこちらをご覧ください。

私もNISAやiDeCoで投資信託を買い付けてます。

投資信託にはデメリットはないの?
もちろんデメリットが全くない投資はありません。
では投資信託のデメリットについて見ていきましょう。
投資信託のデメリット
元本割れのリスクがある、リターンが保証されていない
投資信託だけではなく多くの投資商品では元本(投資したお金)の保証はなく損失が出ることもあります。
また、銀行の利息のような決まった利回りはないため将来の値上がりは不明です。
株式市場次第では長期間リターンが低迷することもあれば、すぐに多くのリターンを得ることもあります。

やっぱりギャンブルみたいで怖いし銀行預金とか定期預金みたいのがいいんじゃないの?

物価が上昇していると「お金」の価値は下がっていきます。例えば預金に200万あったとして、ビックマックが200円で買えた時はビックマック1万個分の「お金」なのに対し、ビックマックが500円の時は4千個分にしかなりません。
物価が上昇している現在、銀行預金にリスクが全くないわけではないのです。
短期間で利益を得ることに向いていない
投資信託は商品をまとめてパッケージ化しているため、その性質上個別株などのより値動きがマイルドになる傾向があります。
値動きがマイルドなぶん、一攫千金のハイリターンは期待しにくく(逆に極端な値崩れはしにくい)、長期での運用において真価を発揮する商品です。
信託報酬等の手数料がかかる
投資信託には購入の時の手数料、運用管理の時の手数料(信託報酬)などがかかります。
しかし最近は楽天証券などのネット証券を中心に購入時手数料無料(ノーロード)も投資信託も増えており、投資信託がより買いやすくなっています。
買付と換金に数日かかる
投資信託は基本的にいつでも解約が可能ですが、注文から換金まで数日かかることが多いため預金のようにすぐにお金を引き出すことはできません。
例えばeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)では取引が成立してファンドの代金を決済する日は申込受付日から起算して6営業日です。
また、iDeCoの制度を利用した場合には原則60歳まで資産を引き出すことができないため注意が必要です。

メリット、デメリットは分かったわ。実際に投資信託をはじめるにはどうすればいいの?
投資信託のはじめ方
投資信託の始め方は
証券口座を開設する→投資信託を選ぶ→投資信託を積立で買う
となります。それぞれ解説していきます。
証券口座を開設する
まずは投資用の口座である証券口座を開設します。

銀行口座ではありません証券口座が必要となります。
投資信託は一部の銀行窓口でも買えますが、初心者の方には楽天証券やSBI証券などのネット証券での口座開設がおすすめです。
ネット証券は取扱商品の種類が豊富で手数料も安く、スマホひとつで簡単に取引できる環境が整っているため、忙しい方でも気軽に利用できます。
口座開設時に「特定口座(源泉徴収あり/なし)」を選ぶ場面があるため、初心者の方には税金の手続きを証券会社が代行してくれる「特定口座(源泉徴収あり)」を選ぶと便利でしょう。
証券口座の開設と同時に、忘れずにNISAの口座も同時に開設しておきましょう。
iDeCoを利用する予定の方はそちらの手続きも行いましょう。
投資信託を選ぶ
口座開設のお知らせが届いたら、具体的に投資信託の商品を選んで購入しましょう。
投資信託の売買が初めての方にはインデックス型株式投資信託がおすすめです。
インデックス型株式投資信託は手数料が安く、長期で見ると損をする確率が低く利益も出やすいからです。
インデックスファンドについてはこちらを、楽天証券とSBI証券のおすすめの投資信託は「楽天証券でおすすめのインデックスファンド」「SBI証券でおすすめのインデックスファンド」をご覧ください。
投資信託を積み立て設定で買う
投資信託の目論見書等に目を通し、購入する投資信託が決まったら積立投資設定をして買いましょう。

なんで一気に買ってはいけないの?

積立投資設定をすることで毎月自動で購入できるメリットと、買った時期によるリスクを避けることができるためです。いわゆるドルコスト平均法によるリスク分散ですね。
また各証券会社によってポイントプログラムを行っている会社もあります。ポイントを投資に回せる会社も多いため賢く利用しましょう。
ここまでしたらあとは日々の価格を気にせずに放置するだけです。
投資信託をはじめることは面倒くさいかもしれませんが、正しい投資信託に長く投資を行えば再現性高く資産が築けるでしょう。
まとめ:正しく投資信託を保有して不労所得を手に入れよう
投資信託は、忙しい薬剤師の方でも始めやすい資産運用の方法です。
プロに任せて分散投資ができ、少額からコツコツ続けられるため、「貯金から投資へ」と一歩踏み出すのに適した選択肢と言えます。
激動の時代の薬剤師であるからこそ、今の給与形態のメリットを利用し将来に向けて豊かな生活を作っていきましょう。
投資信託の第一歩は「証券口座を開設すること」です。
まずは楽天証券またはSBI証券の公式サイトから無料でNISA口座を開設し、月1万円の積立から資産形成を始めてみましょう。
この記事で資産形成の第一歩を踏み出したあなたの将来が、より豊かで安心できるものになることを願っています。
ここまで読んでくださった読者の方々ありがとうございます。
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