【新卒~3年目向け】薬局薬剤師が「またミスしそうで怖い」を克服する方法4選
薬剤師として現場に立つと、自分の一つの判断や手技が患者さんの健康や、薬局の待ち時間に直結します。
薬局の中でスピードと正確性を求められた結果ミスをしてしまい、「またミスをすることが怖い」と思ってしまう薬剤師も少なくありません。

この前会計のミスをしてしまって、患者さんに怒られてしまったのよね
私も若手の時は錠数を間違えて渡すなどミスをしたことがありますが、その後薬局長となった後は店舗内でミスを0にすることもできました。
そこでこの記事では若手薬剤師がミスをしてしまった場合の考え方と、ミスをすることへの恐怖を克服する方法を解説します。
この記事を読めばミスを減らし、ミスに対して正しく対処することができます。
実際にミスを恐れながら、ミスをすることへの怖さを克服し薬局を管理してきた考え方を凝縮しました。
ぜひ最後までお読みください。
若手がミスすることは当然のこと。次にミスをしないようにすることが重要!
まず初めにお伝えしたいことは
「若手がミスすることは当然で、次にミスをしないようにすることが重要。」
です。
そしてミスをしないようにフォローすることが薬局長や先輩薬剤師の役割です。

けど、そうは言っても先輩にも迷惑かけてしまうし、ミスすると落ち込みます。
ミスをして落ち込むことは真剣に仕事をしている証拠です。ミスはあなただけが悪いわけではありません。
とはいえ、ミスをしないことが一番ではあるので、どのようにミスを防ぐかミスを分析して考えていきましょう。
ミスの種類は「知識や経験不足によるミス」と「単純なミス」
ミスは2種類に分類されます。
・知識や経験不足によるミス
・単純なミス
です。
知識や経験不足によるミス
「知識や経験不足によるミス」は若手のうちに起こりやすく、中堅~ベテランになると起きる確率がグッと減るミスです。
例えば
・クラリス服用中の患者さんにボルズィを調剤してしまった
・一包化できない薬を一包化してしまった
・セレニカRをバルプロ酸ナトリウムSR200mg「アメル」に変更調剤してしまった
などです。
単純なミス
「単純なミス」は若手、中堅、ベテラン関係なく起こり得るミスです。
例えば
・錠剤の数量監査ミス
・会計ミス
・アレルギー歴、副作用歴の確認ミス
です。
中堅やベテランになると考慮すべき点や手技が安定してこれらのミスが減ることもありますが、「知識や経験不足によるミス」より顕著に差が出ることはないでしょう。

けど、若手がどうやってミスしないようにすればいいの?
では若手がミスをしないようにする方法を解説します。
若手がミスを避け「またミスしそうで怖い」を克服する方法4選
薬や加算に対する知識をつける
「知識や経験不足によるミス」に特効薬はありません。
腎機能で用量調整が必要な薬、一包化ができない薬、変更調剤に注意が必要な薬、算定条件が複雑な加算など自分自身で実際に学んだり経験したりすることが重要です。

けど、それだとその分ミスしてるってことじゃないの?
もちろん自分で全て経験する必要はなく、他店や過去の調剤過誤やインシデントレポートを参考にし知識を増やしていくことが必須です。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」ということです。過去にある調剤過誤を起こさないように、日本医療機能評価機構はヒヤリ・ハット事例集を収集し公開しているのです。
ミスをした場所を覚えて意識を向ける
「知識や経験不足によるミス」は一度内容を覚えれば防ぎやすい一方、錠数の数え間違いなどの「単純なミス」はミスを覚えたとしても防ぎにくいです。

じゃあどうすればいいの?
「単純なミス」は作業の流れの中で起きやすい場所と起こりにくい場所があります。
例えば監査システムを通している場合には異なる錠剤をピッキングする可能性は低いが、錠数が異なる場合は多い、水剤の調剤では全量は間違っている可能性は少ないが、計量カップの目盛りの線がずれている場合が多いなどの特徴があります。
人間の注意力には限界があるので、限られた注意力の中で注意すべき箇所の優先順位を明確にすると良いでしょう。

80%のアクシデントは20%の場所で起こる可能性が高く、その20%に注意力を向けた方が効率的にミスを防げるのです。
確認作業を自身で行う
「単純なミス」を防ぐには確認作業も行うべきでしょう。
もちろんダブルチェックも有効な手段となりますが、責任を持って自身で「最終確認」をすることも同じくらい大事です。
ダブルチェックがあるから確認は手を抜いてもいいと思ったことはありませんか?
ダブルチェックする側も同じように思っていることも多いので、「責任を持つ」意識で確認をすることが必須です。
確認をするルーティーンを固定化する(服薬指導前に1/◯の薬袋から並べて薬の確認をするなど)と確認もれを防げます。
責任ある仕事のためにしっかり休息を取る
どれだけ注意していても睡眠不足や体調不良ではミスの確率は上がってしまいます。
知識と集中力の必要な薬剤師の仕事だからこそ、忙しい中でもしっかり睡眠や休息はとりましょう。
休むこともプロフェッショナルとして重要です。

ちなみに筆者は新卒の時から7時間睡眠を取ることを意識して生活しています。睡眠を十分に取れなかった次の日は、子供みたいに10時とかに寝ることもあります。

けどやっぱり私のミスで迷惑かけることがすごいストレスで、、、
そう思えるあなたはとても真面目で責任感の強い薬剤師だと思います。
しかし、ミスが起こることはあなただけの責任ではありません。
ミスが起こることはあなただけの責任ではなく環境の責任も大きい
薬局長として管理をしていた筆者が伝えたいことは、ミスはあなただけの責任ではなく環境の責任もあります。
そしてもちろん管理者の責任でもあります。
例えば監査台を十分に広く取れてなかったから集中できずに監査ミスをする、監査システムがなく正しい薬か照合ができていない、忙しくて周りに疑問に思った点を聞ける環境ではないなどが挙げられます。
そのようなことを理解せずにミスした人だけを責める薬局長や先輩薬剤師がいることも事実です。

けど、どうすればいいの?変えられないしミスは怖いし
他人と過去は変えられません。変えられるのは自分と未来だけです。
ミスをしやすい職場にいるのであれば、違う職場に移る選択を考えることもありでしょう。

すぐに転職する必要はありません。転職を一つの選択肢として持っておくだけで、気持ちが楽に働けるでしょう。一社だけ転職エージェントに登録しておくことはプランBを持つ上で有用です。

まとめ:ミスが怖いことは当然!ミスを恐れる人ほど伸びる薬剤師になる!
ミスは誰にでも起こり得ます。
ミスを恐れることは正しいことであり、ミスを恐れるからこそ正確さが磨かれ土台のしっかりした薬剤師となります。
「怖い」という感情と正しく向き合い、それを行動に落とし込めるようになったとき、あなたは一段成長した薬剤師になっているはずです。
決して無理をせずに日々成長して素晴らしい薬剤師となれるよう一緒に頑張りましょう。
ここまで読んでくださった読者の方々ありがとうございます。
リンク先には公式サイトを掲載しておりますので、ご利用の際には使用いただけますと幸いです。
今後も皆様の役に立てるような情報を発信していきたいと思いますので、ご支援のほどよろしくお願いいたします。

