【今が転職のタイミング?】20~30代薬剤師がぶつかるリアルな壁と職場の悩み7選

今の会社を続けるべきか、良い条件の会社に転職べきか、日々悩んでいる20代~30代の薬剤師は多いです。

今の会社は大学の同級生に比べて給料の伸びも良くないし

最近会社が現職の買収されて労働環境がガラッと変わってしまって
私も1年~2年ほど悩んで、大手ドラッグストアから30代前半でスタートアップの中小の薬局に転職をしました。
その中で「本当に今の会社を辞めるべきか」「人生は短いから安定している会社から飛び出してチャレンジするべきではないか」と何百回も葛藤を繰り返し決断をしました。
そこでこの記事では転職を考えてはいるけれども転職をするべきかしないべきか、今が転職のタイミングなのかどうかという20~30代の薬剤師がぶつかる壁と悩みを解説します。
この記事を読むことで、あなたが転職をするべきなのかしないべきなのか整理でき、今後のキャリアプランを明確にできます。
実際に葛藤しながら転職をした私の経験を凝縮しました。
ぜひキャリアで悩んでいる薬剤師は最後まで読んでいただけると幸いです。
20~30代薬剤師の転職事情
20~30代はキャリア形成の重要な時期であり、「このままで良いのか」「転職すべきか」を考える人が少なくありません。
新卒で入った会社で経験をつみ薬局長に昇進、薬局全体のこと分かって、いざこれからどのようにキャリアを積んでいこうと自分自身の棚卸しをするべき時期でもあります。
今いる会社でも中途採用で入社されている方も多いでしょう。

私がいた会社では20代から30代の薬剤師のみの店舗で、半数以上が中途採用で入社された方という店舗もあり、それは珍しくありませんでした。
近年、薬局業界はM &Aも盛んになってきており今いる会社が数年後同じ会社なのかわかりません。
そのため20~30代薬剤師の転職はより一般的になってきています
ではどのような時に転職を考えるのでしょうか?
もしかしたら皆さんが考えていることもあるかもしれませんね。
薬剤師が転職を考えるタイミング
主に薬剤師が転職を考えるタイミングは
1:職場の人間関係に耐えられなくなった
2:今の会社でこれ以上スキルアップできないと思った
3:今の会社での給与や待遇に不満がある
4:今の仕事にやりがいを感じない
5:薬剤師としてのキャリアの選択や職種への迷い
6:結婚・出産・育児などライフスタイルの変化
7:初めての転職活動で進め方がわからない
です。
順番に見ていきましょう。
1:職場の人間関係に耐えられなくなった
薬剤師の仕事は狭い空間で密なコミュニケーションが必要なため、職場の人間関係が転職理由としてよく挙げられます。
特に中小の薬局や大手でも異動の少ない職場だと、雰囲気の悪い職場から逃げることが難しいです。
上司に相談して配置転換や人員調整など職場内で解決できれば良いですが、解決できずモラハラやいじめなどが長期間続き改善が見られない場合は、心身の健康を守るため転職を検討すべきです。
2:今の会社でこれ以上スキルアップできないと思った
門前薬局で毎日外来の同じ処方箋ばかり扱う、在宅をやりたいけれども在宅をしっかりやっている店舗がない、スキルアップの教育体制が少ないなど「このままでは専門性が高まらない」と不安になり転職を考えるケースもあります。
例えば、クリーンベンチを設置して無菌調剤を積極的に行っている薬局に転職することは自身のスキルを向上させる目的で有用です。

今まで無菌調剤は実習でしかやったことないから積極的に学びたいのよね
一方で、学会や研修会への参加、本やオンライン講座による自己学習で補える部分もあるため、目指すキャリアを明確にすることが重要です。
3:今の会社での給与や待遇に不満がある
もちろん人間関係が良くても、やりがいのある職場でも給与が低ければ生活は豊かになりません。
忙しすぎる店舗では希望の日に休暇も取れない、日々のお昼の休憩時間はほとんどとれないというギリギリの状況で運営している薬局、病院もあります。
特に、結婚したり子供ができたりすると金銭面や休暇面では余裕があった方が良いです。

有休がしっかり取れる会社がいいですね
今の会社の待遇に不満がある場合にはすぐに転職をするのではなく、転職エージェントに登録し自分自身の市場価値を確認、価値を高めてから転職すると良いでしょう。
認定薬剤師資格の取得や在宅医療への関与などの取り組みを通じて経験をつみ、転職時の年収アップを目指すことも有効です。
4:今の仕事にやりがいを感じない
薬局の業務に慣れてくると単純作業のように感じ、やりがいを失う薬剤師もいます。
一方で、上の立場を目指していても年功序列の会社だと年齢の高い人で上の立場が詰まっており、年数を重ねないと昇進できないジレンマがあります。
特に会社として成熟段階にいる調剤薬局の会社などでは、そのようなケースが見受けられるでしょう。
やりがいを感じない場合には今の業務に新しい視点を取り入れていく、もしくは職場を変えるなどの新たな挑戦をすることも大事です。
5:薬剤師としてのキャリアの選択や職種への迷い

このままずっと夜勤のある病院で続けれるかしら

MRとして働き始めたけれども、どんな時でも対応しないといけないしもうちょっとプライベートな時間が欲しい
新卒の時にはやりたいことを選んでその会社に就職したでしょう。
一方で働いていく中で違うキャリアを目指したい、もっとプライベートな時間を取れる職種に転職したいなど出てきていると思います。
特に30代前後では将来に向けてキャリアを見直す良い年齢です。
これから先自分自身が何をしたいか、何を目指すか、何を一番におくか、考えてみてください。
20〜30代と若いあなたには、まだまだ様々な可能性があります。

私は大手企業の安定を捨てて、スタートアップの薬局に30代で転職しました。
6:結婚・出産・育児などライフスタイルの変化
薬剤師は女性比率が高く、結婚や出産・育児などライフスタイルの変化により転職を考える人が多いです。
もちろん男性も家庭を第一に考え、プライベートな時間を確保できるようにすることも選択肢の一つです。
その場合に重要になってくるのは産休・育休の取得や時短勤務など、現職での雇用形態変更が可能か確認することです。
もし難しいようであれば、先んじて他社と比較しライフスタイルの変化に備えておくことが良いでしょう。
7:初めての転職活動で進め方がわからない
薬剤師の転職市場は活発ですが、求人情報の質や転職活動の進め方について、十分な情報を持たない薬剤師が多いのが現状です。
特に新卒で入社した企業から転職する場合には、新卒時のリクルート活動と転職では大きく進め方が異なります。
転職活動の進め方で一番詳しい人は転職エージェントですので、まずは転職エージェントに相談してみることが良いでしょう。

転職エージェントは無理に転職を勧められそうで怖い
スピード感がある転職エージェントもあれば、ゆっくりキャリアパスを考える転職エージェントもあります。

私は1年以上転職エージェントを使用していました。
おすすめの転職エージェントについてはこちらをご覧ください。

けど転職するべきかしないべきか悩んでいるんだけど

そうですよね。私もすごく悩みました。今の職場を続けた方がいいのではないか?一方で。現状維持バイアスにかかっていて無意識にリスクを避けているのではないか自問自答していました。
では転職をするべきかどうかのポイントはどこなのでしょうか?
転職をするべきかどうかのチェックポイントを見ていきましょう。
薬剤師が転職を考えた時にチェックするポイント
転職をするべきかどうかのポイントは
・現職の問題は転職以外で解決できないか
・現職の勤務条件メリットは転職後に比べて大きくないか
・自分自身の転職する理由や目的が明確になっているか
現職の問題は転職以外で解決できないか
薬局内の人間関係の問題、休みのとりづらさなどは上司に相談して改善できることもあります。
実は解決できたのに転職して、無為に転職回数を増やすことはキャリアの上で不利になりかねません。
まずは転職以外の手段がないか考えてみましょう。
現職の勤務条件メリットは転職後に比べて大きくないか
自分自身に対する現職のメリットが他社より大きいようであれば、一度転職を踏みとどまることも考えましょう。
特に大手企業では福利厚生が他社よりも多かったり、確定拠出年金などがあり老後のメリットも大きい場合があります。
もちろん求めている環境は人それぞれ違うため、自分がどんな勤務条件を求めているかしっかり整理することが重要です。

私の前職では福利厚生もしっかりしており、休暇も取れ、確定拠出年金もありましたが副業が禁止でした。現職は福利厚生は劣りますが、副業可、週休3日と私にとってのメリットが大きくなっています。
自分自身の転職する理由や目的が明確になっているか
これが一番大事かもしれません。
なんとなく今の職場が合わないという理由ではなく、なぜ今の職場を辞めたいのか、次の職場で何を求めるのかを言語化しましょう。
求めることの1位~3位を書き出してみることも良いです。
全てを満たす理想の職場はありませんが、自分自身の求める優先順位に合った職場を選べることが重要です。

私は自分自身の好きな仕事を持ちたいという目標があったため、安定を捨て挑戦を選びました。今現在、挑戦をしているこのブログが、皆さんの少しでも役に立つと幸いです。

じゃあ実際にどうすれば転職に成功しやすいの?
ではここからは転職を成功するためのステップについて解説いたします。

もちろんここまで読んで現職を続ける決断をした方もいらっしゃると思います。そういう方にはぜひ今の職場で頑張っていただきたいです。今の職場を続ける決断も立派な決断です。応援してます!
薬剤師転職成功のためのステップ
自己分析とキャリアの棚卸し
自分の強みや経験、価値観を整理し、転職の目的を明確にします。
現職で身につけた調剤スキルやマネジメント経験、患者対応力、コミュニケーションスキルなど、アピールできる実績を書き出しましょう。
自分自身の市場価値を高める
認定薬剤師資格の取得や、在宅医療の経験、無菌調製など専門性の高い分野で経験を積むと市場価値が上がります。
特に今後需要が高まる在宅医療などは重視されるでしょう。
企業の情報収集と求人選び
調剤薬局・病院・ドラッグストア・製薬企業など、職場ごとの業務内容や福利厚生を調べ、自分に合った環境を絞り込みます。
今の会社の福利厚生が当たり前ではないかもしれません。逆に他社の方が福利厚生面で優れているかもしれません。
安心して働ける労働条件か確認しましょう。
薬剤師むけ転職サイトやエージェントの活用
薬剤師転職サイトでは、非公開求人や市場動向の情報提供、履歴書・面接のサポートを受けられます。
転職エージェントによって持っている求人や情報が異なるため、本格的に転職活動を始める場合には3社程度登録することがおすすめです。
まとめ:20代後半から30代はキャリアを考え直すタイミング!後悔しない選択をしよう
20~30代の薬剤師は、仕事のやりがいや労働条件、人間関係、ライフスタイルの変化など様々な理由から転職を考えます。
転職をするにしろ、現職を続けるにしろ“自分で決める”ことが何より重要です。
全体としての薬剤師の転職市場は、薬剤師数の増加により、これまでのような「売り手市場(選び放題)」から徐々に企業側が主導権を持つ買い手市場へと変化しつつあります。
だからと言って焦って転職する必要はありません。
実際、自分の強みや希望に合った職場はまだまだ存在しますし、エージェントを活用することで非公開求人などのチャンスに出会える可能性もあります。
あなたにとってベストな選択をするべきです。
実際に転職した経験のある私が一つアドバイスをするとすれば、1社でもいいので転職エージェントに登録し自分の現在の市場価値を知ることです。
そしてそれは転職のスピードが速くなく、一緒にキャリアを考えてくれるファルマスタッフのような転職エージェントがおすすめです。
どのような選択でも、あなたの薬剤師としてのキャリアが素晴らしいものになるように応援しております。
ここまで読んでくださった読者の方々ありがとうございます。
リンク先には公式サイトを掲載しておりますので、ご利用の際には使用いただけますと幸いです。
今後も皆様の役に立てるような情報を発信していきたいと思いますので、ご支援のほどよろしくお願いいたします。